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脱毛の原因は頭皮のカビかも?

何をやっても改善しない頭髪の脱毛は、頭皮に生えたカビが原因のことがあります。
カビというとお風呂場などの湿気の高い場所や、放置したお餅などに生えるイメージがありますが、実は身体に生える種類もあるのです。

もともと、頭皮には常在する菌がいます。
健康状態が良いときはあまり悪さをすることはありません。
しかしストレスや睡眠不足などで体調を崩しているときなどに免疫力が落ちると、繁殖したり活発に活動をはじめ、ふけやかゆみなどの症状を引き起こします。
そのまま放置しているとどんどん症状が進行し、脱毛症になることもありますので、症状に気がついたらすみやかに対策をとりましょう。

頭に生えるカビの中で代表的なのが、マラセチア菌と呼ばれる真菌です。
マラセチア菌は皮脂や湿気の多い環境を好みます。
そのため、頭皮の皮脂が過剰に分泌されると、それをエサとして繁殖するようになります。
そして湿疹や炎症といった脂漏性皮膚炎を起こし、かゆみやフケ、脱毛につながります。

脂っこい物を好む人は肌もオイリーになり、皮脂分泌が多くなりますので注意しましょう。
また、頭皮を清潔に保つことが重要ですが、だからといって洗浄力や脱脂力の強すぎるシャンプーで頭皮を洗うのは逆効果です。
皮脂を落としすぎてしまい、肌がそれを補おうと分泌量を増やしてしまいます。
1日に2度も3度も頭を洗うなど、洗いすぎるケースでも同じことが言えます。

頭皮には白癬菌が感染することもあります。
白癬菌は足の指の股部分などに感染して水虫を発症させる原因菌です。
足の水虫や感染したペットに触った手で頭に触れたり、菌がついたタオルを共用したりすると、頭皮感染する可能性があります。
感染すると大量のフケや頭皮が剥がれ落ち、髪が抜けやすくなり、脱毛斑ができるなどの症状が起こります。

頭皮にカビが原因と思われる症状がでたときは、放置していると悪化する可能性があります。
皮膚科を受診して、適切な治療を受けるようにしてください。

ケトコナゾールの抗真菌作用で水虫対策にもなる

カビが原因での脱毛症状では、抗真菌剤を使った治療が行われます。
炎症や湿疹がひどい場合はステロイドなどで症状をおさえてから、ケトコナゾールなどの抗真菌薬で治療を行うのが一般的です。
ケトコナゾールはカビ菌を殺菌し、頭皮の状態を改善する作用があります。
近年の研究では、発毛作用や皮脂の抑制作用があることも指摘されています。
白癬菌にももちろん効果を発揮しますので、水虫対策にも使えるでしょう。

外用薬のほかに、ケトコナゾールを配合したシャンプーや石鹸も販売されています。
外用薬や内服薬と違って、シャンプーや石鹸は処方箋なしに手軽に購入でき、日常的に使えますのでおすすめです。

なお、いくら治療をしても頭皮を清潔にたもっていなかったり、頭皮環境を悪化させる頭髪の洗い方をしていると改善は見込めず、脱毛などの症状を悪化させてしまう可能性もあります。
なかなか良くならないという人は、洗い方を見直しましょう。

髪を洗う前は、ブラシで解いて汚れを浮き上がらせ、ぬるま湯でよく洗い流してください。
その後にシャンプー液を手に取ってよく泡立て、その泡で髪を包み込むようにして洗います。
いきなり頭皮につけてわしゃわしゃと洗うという人も多いと思いますが、これは頭皮の刺激となって良くありません。

面倒ですが、先に泡立てるようにしましょう。
すすぎ残しのないようにしっかりと洗い流したあとは、髪をドライヤーでよく乾かすことも大事です。
濡れたままにしていると、湿気を好むカビの繁殖を促しますので、自然乾燥するまで放置するといったことがないようにしましょう。

また、かゆみやべとつきが気になるからといって、朝晩など1日に2回も3回も頭髪を洗うのはいけません。
乾燥した肌が皮脂の過剰分泌をして、さらに菌が好む環境を作ってしまいます。